経塚古墳は狛江駅から徒歩5分ほどで行ける古墳です。
5世紀後半に築造されたと推定、もとは径40〜42m、高さ5mの円墳で、幅約11〜14m、深さ1.5mの周溝があったとされ、狛江古墳群の中では「亀塚古墳」「兜塚古墳」に次ぐ規模の古墳だったと考えられています。
しかし現在は北側や西側を大きく削られてしまっています。
「経塚」の名前の由来はこの古墳に経典を埋めたという言い伝えからということです。
元々は道路を挟んだ向かい側の泉龍寺の境内にあったそうですが、戦後売却し住宅地となるところを、この古墳だけ泉龍寺が買い戻したそうです。そんなワケで両端をマンションに挟まれているのでしょうか。
そしてこの古墳の特徴は、中世の宗教的な施設として利用されていたようで、墳丘の上に13世紀〜16世紀にかけての板碑がたくさん建てられていたそうです。板碑とは仏教で供養に立てた石の板で、梵字などが彫ってあるものです。
この板碑の一部は泉龍寺に保存されているそうです。
フェンス内に見える看板の説明によると…
古墳の周りはフェンスで囲まれ、扉も施錠されているので無許可では立ち入れませんが、隣の狛江ガーデンハウスの管理人さんにお願いすると、扉を開けて中を見学させてもらう事ができるとのことなので、さっそくお願いすると快く扉のカギを開けてくれました!
古墳に登ることができますが、特に祠や葺石などはありませんでした。
管理人さんもカギを開けてくれるときに「ご期待に添えられるかどうか」と仰ってました…。