前原塚古墳は、径18m、高さ2.1〜2.6mの円墳で、現存する狛江古墳群のなかでは、兜塚古墳と並んで比較的保存状態の良い古墳です。
現地は個人宅の敷地内のため、自由に見学などはできませんが、1993年2月の多摩地区所在古墳確認調査団によって行われた墳丘の測量とトレンチ調査により、周溝が検出され、復元すれば内径約23.5m、外径約31.5mとなり、陸橋部も検出されています。
また、埋葬施設確認のための発掘調査は行われなかったもののレーダーによる探査の結果、墳頂部よりほぼ並ぶように2ヶ所の主体部が確認されました。